大天狗である飯綱権現によって神隠しとなった上級武士の子が時の流れで廃嫡となり、忍びとして生きることを選んだ男の末裔。戦国乱世では、小国ゆえ生家は滅んだものの、様々な家へと使えることで生き延びた。
　戦国乱世の後はかくれ里で郷士として生活しつつ、配下を飯綱として各国に派遣。徳川の世での風聞を聞いてきた。江戸幕府末では新政府軍として活躍、その功績により軍へ関与していたことから超環防そして、前身である中野学校の設立に関わる。また、かくれ里時代から信州の霊的守護を行っている芦屋家に接触、幾度か婚姻関係を結ぶことで良好な関係を続けている。
　それらの縁もあってか望月一族でカミガカリに覚醒した者は退魔士協会か超環防に所属する者が多い。

　本来飯綱権現から授かった狐、蛇と天狗の力を伝えられた索（鎖鎌、縛道など）や剣で活用する戦闘を得意とし、その技法を伝えている。
　しかし、個々人が発現する能力もまちまちであり、能力の妖になるものや半妖半人となるもの、狐憑きのように憑依するものなど覚醒後の力は様々であるため伝承する技法も常に改編を繰り返している。
　なお、天狗の力を発現する者は一族で希少になり続けているため、天狗の力を宿した子は当主となる運命を歩むこととなる。 しかし、その力を発現するものがいない場合も多く、その際は天狗以外の狐憑きや蛇の力でより強い発現をした者が当主となっている。